「エゴ」って何?

こんにちは。

じっけんば やもり所長 兼 やもり昆虫館館長のやもりです。

 

このブログもそうですが、願望実現関連の話では、よく「エゴ」という言葉が出てきます。 

「潜在意識を書き換えようとするとエゴが抵抗する」とか、「願いを叶えようとするとエゴが『そんなことできるわけがない』とツッコんでくる」とか、願望実現を邪魔する悪いヤツという意味合いで使われています。

 

そもそも

エゴ(自我)とは、「自分が自分である」という意識

のことです。

 

ここから転じて、自分中心で他の人を慮らない態度のことをエゴイズムと言い、「それは君のエゴだよ」などという使われ方もしますが、基本的には自分意識のこと。

生まれたばかりの赤ちゃんは自分と外界との区別が未分化で、ある程度の年齢になってから自我の芽生えが生じると言いますね。

 

エゴを成り立たせている要素は、1つにはアイデンティティ。

自分は人間で、日本人で、男性で、こういう性格で、行動にはこういう傾向があって、容姿は、趣味は、思想はetc.と、他者から差別化するいろんな属性の集まりです。

 

エゴを成立させているもう一つの要素は身体感覚。

皮膚を境目に外界から区別された自分の身体、という感覚です。

 

どちらの要素も顕在意識による認識であり、それが潜在意識の一部にも影響を与えています。

 

エゴはその性質上、自分VS外界(全世界、宇宙)という図式を描きます。

そして外界を、コントロールすべきもの、問題として解決すべきもの、基本的には自分に敵対するもの、として認識します。

 

しかもエゴは基本的に顕在意識。

問題点を認識するのが顕在意識の仕事の1つですから、どうしてもその視点は不足・不満・限界に集中しがちであり、その判断は否定、悲観、制限に傾きます。

 

だから、例えばあなたが願いを叶えようとすると、

 

「だって、お金ないから無理でしょ」

「もう若くないし」

「それができるのはよほど運か才能がある一握りの人だけだよ。もっと現実見なよ」

「成功しても妬まれて不幸になるかもよ」

 

などなど、エゴがたちまちいろんな制限を言い立てて、実現に対しての心の抵抗を生じさせてしまいます。

 

でも自分と外界、外界にあるそれぞれの事物も全てが対立項であるという認識=分離の意識は、もともとは幻想に過ぎないんですよ。

 

実際には宇宙はひとつながりのエネルギーフィールドです。

エネルギーの正体は素粒子。

素粒子は、時には形のない波の状態で、また時には物質として形を持つ粒の状態で、いろんな振動数(周波数)で動き回っています。

 

あなたと私が、あなたと目の前の机が別々の存在であるように見えるのは、その周波数が少しだけ違っているからにすぎません。

 

そして宇宙の本質は、どこまでも完全を追い求めて拡張しようと働く意思です。

あなたの中に次々と願いが生まれ、実現することで幸せを感じるのはその表れ。

好きなこと、やりたいことをやって、幸せでいることは宇宙に貢献することなんです。

 

あなたが持って生まれた感情はそのためのナビシステムです。

楽しい、うれしいなどの幸せな感情は、「そうです、それでいいんですよ。願いをなんでも叶えてくださいね」「その道で合ってます。願いが叶う道ですよ」というサインです。

願いは叶って当たり前だし、エゴに隠される前のあなたはそれを知っています。

 

逆に「叶うわけない」というエゴのツッコミ、また心配・不安など全てのネガティブ思考はエゴの嘘です。

その時の嫌な感情がナビシステムとして「それは違いますよ」と教えてくれています。

 

そして目の前のうまくいっていない現実は、過去の、エゴの嘘を信じてしまったあなたが作り出してしまったものであり、エゴのマッチポンプであり、嘘モノです。

 

そういう時は「またまたエゴが嘘を~」と言ってスルーしてしまえば大丈夫。

 

あるいはエゴのツッコミに、それを上回る勢いの自己暗示で対抗する方法もあります。(例えば、エゴが「現実はお金ないじゃん」と10言ってきたら、「私は大金持ち」と100の勢いのアファメーションでおっかぶせる。)

 

または、「願望はすでに実現しちゃって、私は大金持ち。現実はお金がなかろうが、私がなにをしてようが、どう感じてようが、一切関係ない!だって実現しちゃってることは、どうやったって動かしようがない!」と設定してしまう方法。

(例えば「今月、あと5000円しかないじゃん」と言ってきたら、「お金ないし不安にもなってるけど、それでも私、大金持ちだから」と軽ーくいなして終わり。)

 

それでもネガティブ思考が消えないことがあるかもしれませんが、そういう時は無理に消そうとしなくていいです。

 

目の前の現実に落ち込んでようが、不安や心配がしつこく襲ってこようが、それがエゴの嘘だと知ってさえいれば、エゴのマッチポンプは働きません。

 

で、エゴって噓つきのくせに声がでかいんですよね。

だから、リアルな感じがして、つい嘘を信じてしまいそうになりますけど、嘘!ですからね。

 

ただし、エゴは邪魔なだけのものではないです。 

自分という意識がないと、私たちはこの3次元世界を楽しむことができません。

大切な人に愛情を感じることもできないし、やりたかったことをやり遂げて達成感を味わうこともできないし、私がこのブログを書くことだってできません。

 

そして私たちが3次元世界に生きている限り、エゴのツッコミだって完全に消えることはないです。

エゴも私たちの一部、ウザいことも多いけど、本来的には大事な相棒です。

うまく付き合っていきましょうね。 

 

それではまた。